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何か大きな出来事があったわけではありません。
怒鳴られたわけでもないし、強く叱られたわけでもない。
はっきりとしたきっかけがあったわけでもないんです。
でも、静かに、確実に、気持ちが追い詰められていく感覚がありました。
最近、上司からの成績に対する目が、少しずつ重くなっているのを感じています。
直接強く何かを言われるわけじゃない。
詰められるような言い方をされるわけでもない。
でも、数字の話になると空気が変わるんです。
会議のとき、
進捗を確認されるとき、
個別で声をかけられるとき。
その場の雰囲気が、少しだけ張り詰める感じがする。
「今月どうなってる?」
「見込みはどれくらいありそう?」
「この案件、どこまで進んでる?」
どれも普通の確認です。
営業として当たり前の会話です。
でも、その言葉が頭にずっと残るようになりました。
言い方は穏やかでも、数字を見られているのが分かる。
期待されているのも分かるし、結果を出さなきゃいけないのも分かる。
その「分かっている」という感覚が、じわじわと重くなっていきました。
特に、自分の数字があまり良くない時期は、余計に感じます。
上司は何も言わない。
強く指摘されるわけでもない。
でも、会話の一つ一つが、少しだけ長く感じる。
少し間があってから「もう少し伸ばせそうだよね」と言われると、
その一言が、ずっと頭の中に残る。
責められているわけじゃない。
でも、「結果を出さなきゃいけない」という空気は確実にある。
声を荒げられるより、静かな重圧のほうがきついと感じることがあります。
会議で他の人の数字が共有されると、余計にそう感じます。
調子のいい人の名前が出て、
「ここは順調だね」と言われる。
そのあとに、自分の話題になると、少し空気が変わる気がする。
「ここは、もう少し頑張ろうか」
その一言が、何度も頭の中で繰り返される。
上司は悪い人じゃありません。
むしろ、丁寧に接してくれるほうだと思います。
でも、だからこそ余計に、自分の中でプレッシャーが膨らんでいく感じがありました。
何も言われていない時間が、一番落ち着かない。
数字を見られているんじゃないか、と勝手に考えてしまう。
その状態が、ずっと続いていました。
営業先でも、似たような感覚がありました。
お客さんからの要望が、少しずつ重く感じるようになってきたんです。
本来なら難しい条件だったり、
かなり無理をすれば対応できるけど、負担が大きすぎる内容だったり。
「この金額でもう少し枠増やせない?」
「急だけど、来週までに出してもらえないかな」
「前回と同じ条件で、もう少しサービスしてよ」
そういう言葉が、少しずつ増えてきました。
本当は、厳しいと感じている。
でも、それをそのまま言えない。
断る空気がないんです。
「検討してみます」
「社内で確認してみます」
「なんとか調整してみます」
気づいたら、そう答えるのが当たり前になっていました。
数字につなげたい気持ちがあるのも事実です。
ここで関係を切りたくないという思いもある。
この案件が取れれば、今月が少し楽になる。
そう思うと、強く言えなくなる。
でも、本当はきついと感じている自分もいました。
無理なスケジュール。
急な変更。
細かい修正の繰り返し。
一つ一つは小さなことかもしれません。
でも、それが積み重なっていくと、気持ちの余裕がどんどんなくなっていく。
それでも、嫌な顔はできない。
断ったら、次がなくなるかもしれない。
「融通が利かない」と思われるかもしれない。
そんな空気が、ずっとありました。
会社の中でも、外でも、
ずっと気を張り続けている感覚でした。
上司の前では、数字のプレッシャー。
営業先では、関係を崩さないための気遣い。
どちらも、目に見えない圧のようなものがあって、
気を抜ける場所がほとんどありませんでした。
ある日の帰り道、ふと気づいたんです。
ずっと息が詰まっているような感覚があることに。
特別なことがあったわけじゃない。
その日も、上司と数字の話をして、
営業先に合わせて無理な調整をして、
なんとか一日を終えただけ。
でも、体は疲れているのに、気持ちが落ち着かない。
頭の中だけがずっと働いている感じがしました。
そのとき、初めて思いました。
この環境、少しきついかもしれないな、と。
仕事が嫌いなわけじゃありません。
営業そのものを否定したいわけでもない。
でも、この空気の中でずっと働き続けるのは、
少しずつしんどくなってきていました。
数字の重さも、
無言のプレッシャーも、
断れない空気も。
全部が少しずつ積み重なって、
気づかないうちに余裕をなくしていたんだと思います。
前なら、もう少し気持ちに余裕があった気がします。
多少無理があっても、なんとかやれていた。
でも、最近は違いました。
上司に進捗を聞かれるだけで、少し緊張する。
営業先から連絡が来ると、一瞬身構える。
「また何か頼まれるんじゃないか」と思ってしまう。
そんな自分に気づいたとき、少し怖くなりました。
このまま続けていたら、もっと余裕がなくなる気がしたんです。
その瞬間、ふと頭に浮かんだんです。
環境を変えたら、少しは楽になるのかな、と。
逃げたいわけじゃない。
ただ、このまま続けていたら、どこかで本当に心が持たなくなる気がした。
静かに積み重なっていくプレッシャーの中で、
気づいたら、そんなことを考えるようになっていました。
それが、環境を変えたいと思った、はっきりとした最初の瞬間でした。
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