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会社にいると無言の圧を感じる

書類を手に立つ若い社員が、周囲の無言で厳しい表情の先輩たちに囲まれ、緊張した空気の中で強いプレッシャーを感じている様子を描いた日中のオフィスのアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

入社してしばらく経った頃、言葉ではうまく説明できないけれど、なんとなく感じるものがありました。

それは、会社にいるときにふと感じる「無言の圧」のようなものでした。

誰かに何かを言われたわけではありません。
怒られているわけでもないし、監視されているわけでもない。

それでも、会社の中にいると、自然と背筋が伸びるような感覚があったんです。

最初にそれを強く感じたのは、ある日の午後でした。

特に忙しい時間帯でもなく、電話の数も落ち着いていて、社内はいつもより静かでした。

自分はデスクで資料を作っていて、周りの先輩たちはそれぞれパソコンに向かっています。

誰も話していない。
ただ、キーボードの音と、時々鳴る電話の音だけが聞こえる。

その静けさの中にいると、なんとなく気が抜けない感じがしました。

姿勢を崩してはいけない気がする。
ぼーっとしているのが見られたらいけない気がする。

そんなふうに、無意識に思ってしまうんです。

別に誰かが見ているわけでもないのに、自然と画面に向き直ってしまう。

その感覚が、自分でも少し不思議でした。

あるとき、作業がひと段落して、ほんの数秒だけ手が止まったことがありました。

次に何をすればいいか考えていただけなんですが、その時間が妙に長く感じました。

何もしていない自分が、少しだけ気まずく感じたんです。

周りを見ると、みんなずっと動いているように見える。

電話をしている人、メールを打っている人、資料を見ている人。
誰も手を止めていないような気がしました。

その中で、自分だけ止まっているのが目立つような気がして、すぐにマウスを動かして何かを探すふりをしてしまいました。

「ちゃんと動いていないといけない」

そんな気持ちが、自然と出てきていました。

上司が近くを通るときも、少しだけ緊張しました。

特に何かを言われるわけではありません。
ただ、足音が聞こえるだけで、なんとなく姿勢を正してしまう。

そんな瞬間が何度かありました。

たぶん、まだ新人だから、余計にそう感じていたんだと思います。

ちゃんと仕事をしているところを見せないといけない。
サボっていると思われたくない。

そんな気持ちが、自分の中にずっとあったのかもしれません。

昼休みに席を離れると、少しだけ気が楽になるのも、そのせいだった気がします。

休憩スペースや外に出た瞬間、少しだけ肩の力が抜ける。
またフロアに戻ると、自然と背筋が伸びる。

その感覚が、なんとなく続いていました。

ある日の夕方、周りを見渡していて、ふと思いました。

この会社って、みんな静かに仕事をしているな、と。

怒鳴り声があるわけでもないし、厳しい言葉が飛び交っているわけでもありません。
それなのに、どこか張りつめているような空気がある。

それが、自分には少しだけ「圧」のように感じられていたのかもしれません。

帰り道、その日のことを思い出していました。

何か嫌なことがあったわけではない。
ただ、会社にいる間はずっと少し気を張っている感じがあったな、と。

まだ慣れていないから、余計にそう感じるのかもしれない。
そう自分に言い聞かせていました。

きっと、そのうち慣れて、何も感じなくなるんだろう。
そう思いながらも、あの静かな空気の中で感じる、言葉にできないような緊張感は、しばらくの間ずっと続いていました。

それが、自分にとっての「無言の圧」だったのかもしれません。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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