
AI生成によるイメージ画像
たまたま連絡を取る機会があって、近況を話す流れになっただけです。
深い意味があったわけでもないし、何かを比べようとしたわけでもない。
ただ、普通に「最近どう?」という会話でした。
でも、その会話の中で、自分の中にずっと残る感覚がありました。
その同期は、学生の頃から優秀なタイプでした。
要領も良くて、何をやっても結果を出す。
周りからの評価も高くて、就職先もかなりいいところに決まっていました。
社会人になってからも、順調にやっているんだろうなとは思っていました。
でも、実際に話を聞くと、想像以上でした。
すでにチームを任されているとか、
大きな案件に関わっているとか、
社内でも評価されているとか。
話している本人は、特別自慢している様子もなくて、
ただ普通に近況を話しているだけでした。
でも、その内容が、やけに頭に残ったんです。
「すごいな」
素直にそう思いました。
同時に、なんとも言えない気持ちも出てきました。
自分は今、広告の営業をしています。
毎日数字を追って、提案して、結果を気にして。
気づいたら一日が終わっている、そんな毎日です。
もちろん、自分なりに頑張ってきたつもりです。
サボっていたわけでもないし、適当にやっていたつもりもありません。
でも、その同期の話を聞いたとき、ふと思ってしまったんです。
自分は、成長しているんだろうか、と。
同期は、明らかに前に進んでいる感じがしました。
仕事の幅も広がっていて、任されることも増えていて、
話している言葉の一つ一つに、自信があるように感じました。
それに比べて、自分はどうなんだろう。
毎日同じように営業をして、
同じように数字に追われて、
なんとかこなしているだけ。
もちろん、経験は積んでいるはずです。
最初よりはできることも増えているし、慣れてきた部分もあります。
でも、それが「成長している」という実感には、なかなかつながりませんでした。
会話の中で、悪気なく言われた一言も、やけに引っかかりました。
「営業ってやっぱり数字が大変でしょ?」
その言葉に、うまく返せなかったのを覚えています。
大変なのは事実です。
でも、それ以上のことを、うまく言葉にできなかった。
その瞬間、少しだけ情けない気持ちになりました。
別に比較されたわけじゃない。
誰かに何かを言われたわけでもない。
それでも、自分の中で勝手に比べてしまっていました。
同期は結果を出して、評価されて、前に進んでいる。
自分はどうだろう。
毎日をこなすことで精一杯で、
大きく前に進んでいる感覚があまりない。
その差を、はっきりと感じてしまいました。
電話を切ったあと、しばらく何もする気になれませんでした。
なんだか、自分だけが取り残されているような気がしてしまったんです。
同じタイミングで社会に出て、
同じように働き始めたはずなのに、
気づいたら大きな差がついているように感じる。
もちろん、それぞれ環境も違うし、仕事の内容も違う。
単純に比べるものじゃないことは分かっています。
でも、それでも焦ってしまいました。
自分は、このままでいいんだろうか。
この働き方で、ちゃんと成長できているんだろうか。
そんな考えが、頭の中をぐるぐる回っていました。
営業としての経験は積んでいるはずです。
でも、それが自分の自信につながっているかというと、正直分かりません。
ただ毎日をこなしているだけのような感覚もある。
目の前の数字に追われて、余裕がないまま時間が過ぎていく。
その状態のまま、何年も経ってしまったらどうなるんだろう。
同期の話を聞いたことで、急に現実を見せられた気がしました。
周りはちゃんと前に進んでいる。
自分も働いているのに、どこか足踏みしているような感覚がある。
その差を意識した瞬間、胸のあたりが少し苦しくなりました。
比べても仕方がない。
それは分かっています。
それでも、焦りは消えませんでした。
自分は、ちゃんと成長できているのか。
このまま同じ毎日を続けていて、大丈夫なのか。
そんな不安が、その日から少し強くなった気がします。
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