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このままでいいのかと思った夜

夜の部屋でベッドに座り、両手で頭を抱えて深く悩んでいる若い男性を描いたイラスト。窓の外には夜景が広がり、将来や仕事について強い不安を感じている様子が表現されている。

AI生成によるイメージ画像

ある日の夜、ふと「このままでいいのか」と思いました。

特別な出来事があったわけではありません。
怒られたわけでもないし、大きな失敗をしたわけでもない。
ただ、いつも通り仕事をして、いつも通り帰ってきただけの日でした。

それでも、その日はなぜか気持ちが重くて、ぼんやりと天井を見ながら考えていました。

ご飯を食べて、お風呂に入って、スマホを見て。
いつもと同じ流れで夜が過ぎていく。
でも、どこか気持ちが落ち着かない。

体は疲れているのに、すぐに寝る気にもなれなくて、ただ時間だけが過ぎていきました。

そのとき、頭に浮かんできたんです。

「この生活、いつまで続くんだろう」

自分でも、少し驚くくらい自然に出てきた言葉でした。

今は広告の営業をしています。
毎日数字を追って、アポイントを取って、提案して、結果を気にして。
一日が終わる頃には、ぐったりしています。

仕事が嫌いなわけではないです。
営業の仕事自体を、完全に否定したいわけでもない。

でも、気づいたら、毎日が同じことの繰り返しに感じるようになっていました。

朝起きて、会社に行って、数字を意識して、気を張り続けて、帰ってきて、寝る。
その繰り返しです。

休みの日が来ても、完全に気持ちが休まることはあまりありません。
どこかで仕事のことを考えてしまうし、日曜の夜になるとまた気分が沈む。

それを、ずっと続けている。

その夜、ふと想像してしまいました。

この生活が、来月も続いて、
半年後も続いて、
一年後も続いて、
何年もこのままだったらどうなるんだろう、と。

その瞬間、少し怖くなりました。

先のことを考えたときに、楽しみな気持ちよりも、
「また同じかもしれない」という気持ちのほうが先に浮かんできたからです。

それまでは、あまり深く考えないようにしていました。
目の前の仕事をこなすだけで精一杯だったし、先のことまで考える余裕もなかった。

でも、その夜は違いました。

部屋の中が静かだったせいか、余計にいろんなことを考えてしまう。
自分はこのまま働き続けていくのかな。
この仕事をずっと続けるのかな。
この生活が当たり前になっていくのかな。

考えれば考えるほど、なんとも言えない不安が出てきました。

特別大きな不満があるわけじゃない。
でも、気持ちがずっとすり減っている感じはある。
毎日少しずつ、余裕がなくなっているのは分かっていました。

その状態のまま、何年も続けていくことを想像したとき、
胸のあたりが重くなったんです。

このままでいいのか。
本当に、このままで。

誰かに言われたわけでもなく、
急に思いついたわけでもなく、
ずっと心の奥にあったものが、やっと表に出てきた感じでした。

仕事が終わって帰ってきて、
何もしていない時間に、ただぼーっとしているだけなのに、
なぜかずっと疲れている。

それが当たり前になっていました。

その夜、自分の生活を少し客観的に見た気がします。

朝は気持ちが重いまま起きて、
日中は気を張って働いて、
夜はぐったりして何もできない。

それを繰り返しているだけ。

これが普通だと思い込もうとしていました。
働くってこういうものだと、自分に言い聞かせていました。

でも、本当はどこかで分かっていたんだと思います。

少しずつ、無理をしていることに。

前より笑うことが減っていることにも気づいていました。
楽しいと感じる時間も、少しずつ減っている。

それでも、毎日をこなすことで精一杯で、深く考えないようにしていました。

でも、その夜は逃げられませんでした。

このまま、何も変わらずに時間だけが過ぎていくのか。
それとも、どこかで何かを変えないといけないのか。

答えは出ませんでした。
ただ、不安だけが残りました。

布団に入っても、すぐには眠れませんでした。
天井を見ながら、同じことを何度も考えていました。

「このままでいいのかな」

その問いだけが、ずっと頭の中に残っていました。

今思えば、あの夜が一つのきっかけだったのかもしれません。
すぐに何かを決めたわけではありません。
でも、初めて自分の働き方や、この生活について真剣に考えた夜でした。

それまで見ないようにしていた不安に、
初めてちゃんと向き合った瞬間だった気がします。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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