
AI生成によるイメージ画像
今は広告の営業をしています。
毎日数字を追って、アポイントを取って、提案をして、契約を目指す。
やることははっきりしているし、営業として当たり前の毎日です。
媒体や枠の説明、掲載プランの提案、見積り、社内調整、掲載後の効果確認まで、一通りやります。
朝、会社に向かうだけで頭の中が仕事モードになります。
今日の架電件数、返信がない見込み客、止まっている案件、今月の着地。
駅のホームに立っている時点で、もう心が落ち着かない。
「このまま今月、足りなかったらどうしよう」みたいな不安が、ずっとついて回ります。
最初は、向いていないなんて思っていませんでした。
人と話すのが特別苦手なわけでもないし、
提案を組み立てたり、相手の課題を聞いて形にすることは、むしろ嫌いじゃない。
うまく契約につながったときの達成感もありました。
「やった、通った」という瞬間は確かにあるし、そこで少し救われる感じもありました。
でも、続けていくうちに、少しずつ気持ちが変わっていきました。
広告営業って、良くも悪くも“結果が見える”仕事です。
数字が出れば正義、出なければ空気が重い。
過程をどれだけ頑張っても、最後に数字が足りなければ評価は変わらない。
それを理解しているつもりでも、積み重なると精神的にきつくなっていきました。
毎日同じように数字のことを考えて、
結果に一喜一憂して、
うまくいかない日はそのまま引きずる。
その繰り返しの中で、ふと考えるようになりました。
自分は、この仕事をずっと続けていけるのかな、と。
例えば、午前中に電話をかけ続けて、ようやく取れたアポ。
準備して提案して、反応も悪くなかった。
でも最後に「検討します」で止まる。
その“止まる時間”が長いほど、頭の中で悪い想像が膨らむんです。
「結局決まらないんじゃないか」
「競合に持っていかれるかもしれない」
「今月の数字、また足りないかも」
勝手に結論まで走って、勝手に気持ちが落ちます。
まだ結果は出ていないのに、心だけ先に疲れていく感じです。
朝からずっと頭の中は仕事のことでいっぱいです。
今日はどこに電話をかけるか、どこに訪問するか、どう提案するか、数字は足りるのか。
一日中そのことを考え続けて、帰ってからも頭が休まらない。
家に帰ってご飯を食べているのに、ふと仕事のことが浮かびます。
スマホを見るたびにメールを確認してしまう。
通知が鳴ると一瞬びくっとして、内容を見る前に心臓が重くなる。
「案件のキャンセルだったらどうしよう」みたいな不安が先に来る。
休みの日も、完全には切り替わりませんでした。
「月曜までに返さなきゃいけないメールあったな」
「見積り、出してない案件あったかも」
「今週の数字、結局どこで積むんだろう」
休んでいるはずなのに、脳みそだけ働き続けている。
体はソファに座っているのに、心はずっと会社にいる感じがしました。
営業として当たり前のことなのかもしれません。
でも、自分にとっては、ずっと気を張り続けている感覚がありました。
たぶん、息の仕方を忘れるくらい、常に肩に力が入っていました。
ふとした瞬間に、考えてしまうんです。
自分は、この仕事が本当に合っているのかな、と。
もちろん、どんな仕事も楽ではないと思います。
大変なのは当たり前だし、嫌なことがあるのも普通のことです。
向いている仕事なんて、そんな簡単に見つかるものじゃないとも思います。
でも、なんとなく違和感がありました。
やりがいがないわけじゃない。
達成感がないわけでもない。
それでも、心のどこかでずっと疲れている感じがする。
頑張っているのに、気持ちが追いついてこない。
前向きに取り組もうとしても、どこか無理をしている感覚がある。
自分の中身だけが置いていかれて、体だけが働いているみたいな日が増えていました。
特に、結果が出ないときはきつかったです。
うまくいかない日が続くと、自分が否定されているような気持ちになる。
数字が足りないだけなのに、自分自身が足りない人間のように思えてしまう。
「もっとできたはず」
「なんで取れなかったんだろう」
「自分の話し方が悪いのかな」
「そもそも向いてないのかも」
そんなことを、何度も何度も頭の中で繰り返していました。
夜に思い出して、さらに気持ちが落ちる。
落ちたまま寝て、朝起きた瞬間からまた同じことを考える。
気づいたら、ずっと“自分を責めるループ”に入っていました。
この仕事をしていると、気持ちの浮き沈みが大きくなっていきました。
良い結果が出た日は少し気持ちが軽くなるけど、
うまくいかない日が続くと、一気に自信がなくなる。
その差が、だんだんとしんどくなっていきました。
以前は「切り替えよう」と思えたのに、今は切り替えるエネルギーが残っていない。
落ちた気分を持ち上げるだけで、もう疲れてしまう感じです。
ある日、帰り道にふと思いました。
もし、違う仕事をしていたらどうなんだろう、と。
もっと気持ちが楽になるのかな。
もう少し余裕を持って働けるのかな。
毎日こんなに気持ちが揺れ動くことはなくなるのかな。
結果が出ない日でも、自分をここまで責めずに済むのかな。
そんなことを、ぼんやり考えるようになっていました。
それまで、仕事は「続けるもの」だと思っていました。
向いているかどうかなんて、深く考えたこともなかったです。
つらくても続けるのが普通だと思っていました。
でも、毎日続けていくうちに、少しずつ余裕がなくなっていって、
初めて自分に問いかけるようになりました。
自分は何が得意なんだろう。
どんな働き方なら、もう少し気持ちが楽になるんだろう。
人と話す仕事が嫌なんじゃなくて、“数字に追われ続ける状態”がしんどいのかもしれない。
それとも、単純に今の環境が合っていないだけなのかもしれない。
そうやって、原因を探すようになりました。
答えはすぐには出ませんでした。
ただ、考え始めただけです。
でも、その「考え始めた」という事実が、自分の中ではかなり大きかったです。
これまでは、目の前の仕事をこなすことで精一杯でした。
数字を追いかけて、毎日をなんとか乗り切ることで頭がいっぱいだった。
でも、少しだけ先のことを考えるようになった。
このまま同じ毎日を続けていくのか。
それとも、何かを変えるのか。
まだはっきりした決断はできていません。
今すぐ何か行動できるわけでもありません。
だけど、今のまま無理を続けたら、いつか本当に動けなくなる気がしていました。
だからこそ、自分に向いている仕事を考え始めたんだと思います。
これは前向きな転職願望というより、少し弱った心が「このままじゃ危ない」と言っている感覚に近いです。
広告営業の仕事をしている今も、毎日をこなすことで精一杯です。
それでも、心のどこかでずっと考えています。
この働き方が、このままずっと続いていくのか。
自分はこの環境で、ずっとやっていけるのか。
まだ答えは出ていません。
でも、自分に合う働き方は、きっと他にもあるんじゃないかと、
そんな考えが、少しずつ現実味を持ってきている気がします。
コメント