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ある日から、朝が来るのが怖くなりました。
目覚ましはいつも通りの時間に鳴っています。
寝る時間も、生活リズムも、大きく変わったわけではありません。
それなのに、布団から出ることができなくなりました。
目は覚めているのに、体が動かない。
ただぼんやり天井を見て、時間だけが過ぎていく。
「会社に行かなきゃ」
頭では分かっているのに、起き上がろうとすると、体が重く感じて動けませんでした。
眠いわけでもないのに、起きるのが異常につらい。そんな感覚でした。
少しずつ、自分でも違和感を覚えるようになっていきました。
以前は、ここまでではありませんでした。
眠いなと思いながらも、普通に起きて、普通に支度をして、普通に会社へ向かっていました。
特別やる気があったわけではありませんが、社会人として当たり前に動けていたと思います。
それが、気づいたら変わっていました。
朝起きた瞬間、まず会社のことが頭に浮かぶようになりました。
昨日のこと、終わっていない仕事、また何か言われるかもしれないという不安。
その瞬間に、胸のあたりが少し苦しくなる。
ため息が自然と出る。
まだ家にいるのに、もう疲れている感覚がありました。
特に月曜日の朝はひどくて、目が覚めた瞬間から気分が沈み込みます。
休日の夜になると、少しずつ憂うつになっていくのも分かっていました。
そして、ある日を境に、平日の朝そのものがつらくなりました。
目覚ましが鳴っても、すぐに止めてしまいます。
もう一度鳴っても、また止める。
時間は分かっているのに、起き上がる気力が出ません。
「あと5分だけ」
そう思って目を閉じると、10分、20分と時間が過ぎていきます。
遅刻ギリギリになって、ようやく体を引きずるように起きる日も増えていきました。
顔を洗っても、頭がはっきりしない。
支度をしながら、ずっと気分が重いままです。
電車に乗っている間も、ただぼーっと外を見ていました。
会社に近づくほど、どんどん気持ちが沈んでいくのが分かります。
「このままどこかで降りてしまいたいな」
そんなことを考える日もありました。
もちろん実際に降りることはありません。
結局は会社に向かいます。
でも、その繰り返しの中で、少しずつ心が削れていく感じがありました。
最初は、これを全部自分のせいだと思っていました。
自分が弱いだけ。
気持ちが足りないだけ。
甘えているだけ。
そうやって無理やり納得しようとしていました。
社会人なんだから、朝つらいのは当たり前だと、自分に言い聞かせていました。
でも、どこかで分かっていました。
朝がつらいんじゃなくて、会社に行くのがつらいんだと。
それを認めたくなかっただけでした。
体は正直です。
頭では「大丈夫」と思い込もうとしても、心のほうが先に限界を知らせてきます。
ずっと疲れている感じが抜けない。
やる気が出ない。
朝になると気分が落ちる。
気づかないうちに、少しずつ消耗していました。
それでも会社には行きます。
行かなきゃいけないと思っているからです。
生活もあるし、簡単に辞めるわけにもいきません。
だから、毎朝無理やり体を動かしていました。
でも、その「無理」が積み重なっていくほど、余計にしんどくなっていきました。
今振り返ると、朝起きるのがつらくなった時点で、かなり限界に近かったんだと思います。
はっきりと「辞めたい」と思っていたわけではありません。
でも、このまま続けるのはきついな、という感覚はずっとありました。
朝が怖い。
会社のことを考えると気分が落ちる。
常に疲れている。
それが普通の状態になってしまっていました。
この頃から、少しずつですが、「ここから抜け出したい」という気持ちが生まれてきた気がします。
この状況からの脱出は、ある日突然決意したわけではありません。
こういう小さな違和感や、積み重なった疲れがきっかけになって、少しずつ気持ちが変わっていったんだと思います。
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