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ちょっとしたことで焦る自分

日中のオフィスで先輩から大量の書類を手渡され、驚いて目を見開きながらペンとファイルを持ったまま慌てた表情を見せる若い社員の様子を描いたアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

営業の仕事を続けていると、少しずつ気づくことがあります。

前よりも、ちょっとしたことで焦るようになっている自分がいる、ということです。

最初は、仕事に慣れていないから緊張しているだけだと思っていました。
電話をかけるときも、営業先に向かうときも、自然と気持ちが張ってしまう。
それは仕方のないことだと感じていたんです。

でも、しばらく経ってから、少し違う感覚に気づき始めました。

電話が鳴る。
それだけで、一瞬だけ体が反応する。

メールの通知音が鳴る。
内容を見る前に、少しだけ身構えてしまう。

そんな瞬間が、前よりも増えてきた気がしました。

ある日の午後、資料をまとめているときに、先輩から声をかけられました。

「ごめん、これちょっとお願いしていい?」

振り向くと、急ぎの案件の資料を渡されました。
予定にはなかった仕事でしたが、特別なことではありません。
営業の現場では、よくあることです。

それでも、その瞬間、少しだけ焦ってしまったんです。

「今やってる作業、どうしよう」
「どっちを先にやるべきだろう」

頭の中で、急に考えることが増える感じがしました。

先輩は何気ない様子で、「そんなに時間かからないと思うから」と言って、自分の席に戻っていきました。

無理な頼み方ではありません。
むしろ、申し訳なさそうな言い方でした。

それなのに、自分の中では、急に気持ちが落ち着かなくなる。

予定が少し変わっただけなのに、
頭の中が一気に慌ただしくなるような感覚がありました。

その日は、電話の途中でも同じような瞬間がありました。

話している最中に、隣の席の先輩が小さく「あとで少しいい?」と声をかけてきたんです。

たったそれだけの一言です。

でも、「何の話だろう」と考えてしまって、
一瞬だけ集中が揺れた気がしました。

もちろん、電話は最後までちゃんと対応しました。
相手にも伝わらないくらいの小さな変化だったと思います。

それでも、自分の中では、少しだけ焦っている感覚が残っていました。

営業の仕事は、予定通りに進む日ばかりではありません。

急に電話の件数が増える日もあるし、
外出の予定が変わることもあるし、
先輩から「これお願い」と仕事を振られることもよくあります。

それは、当たり前のことだと頭では分かっていました。

でも、その一つ一つに、少しずつ反応してしまう自分がいる。

ある日の夕方、営業先から戻ってきて席に座ったとき、
先輩が慌ただしく動いているのが目に入りました。

電話をしながら資料を探して、
別の人に何かを頼んで、またすぐに電話に戻る。

その様子を見ていると、
「何かあったのかな」と、自然と気持ちが落ち着かなくなる。

直接関係のないことでも、
その空気に引っ張られるような感じがありました。

自分の仕事は予定通り進んでいるのに、
周りの動きが少し変わるだけで、
どこか焦ってしまう。

そんな感覚が、少しずつ増えてきていたんです。

以前は、ここまで気にすることはなかった気がします。

頼まれたことはやる。
予定が変わったら、それに合わせて動く。

それだけのことだったはずなのに、
今はその変化に対して、少し敏感になっている。

帰り道に、そのことを考えた日がありました。

「なんであんなに焦ってたんだろう」

特別に大変なことがあったわけではありません。
怒られたわけでもないし、失敗したわけでもない。

ただ、少し予定が変わっただけ。
少し仕事が増えただけ。

それなのに、気持ちがざわつく。

営業の仕事は、いつも同じペースで進むわけではありません。

状況によって、急に忙しくなることもある。
誰かのフォローに入ることもある。
イレギュラーな対応が入ることも珍しくない。

だからこそ、先輩たちはどんな時でも落ち着いて動いているんだと思います。

その姿を見ると、すごいなと感じます。

急なお願いが来ても、
「分かった、やってみるね」と、自然に受け止めている。

自分もいつか、あんなふうに対応できるようになるのかな、と考えることもありました。

まだ今は、少しの変化に反応してしまう。

予定がずれるだけで、
「間に合うかな」と考えてしまう。

ちょっとしたことで焦る自分がいる。

それは、自分なりに真剣に向き合っている証拠なのかもしれません。
でも同時に、少し余裕がなくなってきているのかもしれない、とも感じました。

仕事に慣れてきたはずなのに、
別の意味で気を張る場面が増えてきた。

そんな時期のことを、今でもよく覚えています。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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