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何もしてないのに疲れている感じ

日中のオフィスで机に肘をつき、頬に手を当ててぼんやりと前を見つめる若い社員の姿と、パソコンや書類に囲まれながら理由のない疲れを感じている様子を描いたアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

ある日の帰り道、ふと不思議な感覚に気づきました。

今日は特別忙しかったわけでもないのに、なんだか疲れている。

外回りが多かったわけでもなく、大きな商談があったわけでもない。
体をたくさん動かしたわけでもないのに、肩のあたりが少し重いような感覚がありました。

電車に乗って座った瞬間、思わず息を吐いてしまう。

「あれ、なんでこんなに疲れてるんだろう」

自分でも理由がはっきり分からないまま、ぼんやりそう思いました。

その日を振り返ってみると、確かに特別な出来事はありませんでした。

朝礼があって、電話を何件かかけて、資料を確認して。
営業先にも一件だけ顔を出して、短い挨拶をして戻ってきただけ。

時間に追われるほど忙しかったわけでもないし、
走り回るような一日でもなかった。

それなのに、体の奥の方に静かに疲れが溜まっている感じがする。

最初は、気のせいかなと思っていました。

でも、同じような日が何度か続くうちに、
「何もしてないのに疲れてる日」が少しずつ増えてきた気がしたんです。

営業先に向かう電車の中でも、ずっと考えています。

今日の話し方で大丈夫かな。
次はどんな反応をされるかな。
資料の説明はうまくできるかな。

まだ始まってもいないのに、頭の中ではもう仕事が動いている。

訪問先に着いて、少し話をして、すぐに終わる。

大きな商談でもないし、特に難しい会話をしたわけでもない。
それでも、外に出た瞬間、ふっと力が抜けることがあります。

会社に戻ってからも、ずっと動いているわけではありません。

電話をかけて、少し間が空いて、またかけて。
資料を見て、入力をして、次の予定を確認する。

一つ一つは、そこまで大変な作業ではないはずなのに、
気づくと、じわっと疲れが溜まっている。

体が疲れているというより、頭の中がずっと動いている感じでした。

電話をかける前も、少し考える。
話しながらも、言葉を選び続けている。
終わったあとも、「今の言い方でよかったかな」と振り返ってしまう。

その繰り返しが、一日の中で何度も続いている。

だから、何かをしたという実感がなくても、
静かに消耗しているのかもしれません。

ある日、営業先から戻って席に座ったとき、
特に忙しくもなかったのに、ぼーっと画面を見てしまったことがありました。

まだやることは残っているのに、
少しだけ動き出すのが遅くなる。

そのとき、「ああ、これが疲れなのかも」と思いました。

走り回ったわけじゃない。
怒られたわけでもない。
何かが大きくうまくいかなかったわけでもない。

でも、一日を通してずっと気を張っている。

それが積み重なると、
何もしていないようで、しっかり疲れている状態になるのかもしれない。

先輩たちも、似たような瞬間があるように見えます。

席に座って、少しだけ遠くを見るような目をしているとき。
キーボードの手が、一瞬止まっているとき。

すぐにまた仕事に戻るけれど、
その短い間に、少しだけ力が抜けているのが分かる。

自分も、いつの間にか同じようになっていました。

帰り道も、特別何かを思い出しているわけじゃないのに、
どこかぼんやりしてしまう。

体は元気なはずなのに、
気持ちだけ少しだけ重たい。

「今日は何もしてない気がするのに、疲れてるな」

そんなことを、静かに思う日が増えてきました。

営業の仕事は、目に見える動きだけが全てじゃない。

話す前の緊張や、話している最中の集中や、
終わったあとの振り返り。

そういう細かい積み重ねが、
知らないうちに力を使っているのかもしれません。

何もしてないのに疲れている感じ。

それは少し不思議で、少しだけ戸惑う感覚でしたが、
毎日を過ごしていく中で、だんだん当たり前のものになっていった気もします。

そんなふうに、自分の疲れ方が少し変わってきた頃の話です。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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