
AI生成によるイメージ画像
前までは、家に帰ればまだ余力があって、何かをしたり、少し出かけたりする気持ちもありました。
でも最近は、玄関のドアを閉めた瞬間に、どっと力が抜ける感覚があります。
靴を脱いで、部屋に入って、椅子やソファに座る。
それだけで、しばらく動けなくなる日が増えてきました。
体をたくさん動かしているわけではないのに、不思議と疲れている。
その感覚が、少しずつ当たり前になってきている気がします。
営業の仕事は、ずっと動き続けているわけではありません。
でも、一日を通して気を張っている時間がとても長い。
電話をかけるときも、言葉を選びながら話して、相手の反応を気にしながら進めていく。
営業先に出る日は、移動中も次の話の流れを頭の中で組み立てている。
訪問が終わって会社に戻れば、すぐに報告をして、また別の仕事に取りかかる。
気づけば、一日中どこかで頭を使い続けている状態です。
大きな出来事があった日じゃなくても、同じように疲れは溜まっていきます。
何件も電話をかけて、思うように話が進まなかった日。
営業先でうまく説明できたかどうかを考えながら戻ってきた日。
上司に報告するタイミングを気にしていた日。
そんな小さなことの積み重ねが、一日の終わりにはじわっと重さになって残っている気がしました。
会社を出る頃は、そこまで強くは感じていないんです。
電車に乗っているときも、まだ少し頭の中は仕事のことでいっぱいで、
「あの電話、もう少し言い方を変えればよかったかな」
「明日はあの案件から手をつけよう」
そんなことを考えながら帰っています。
でも、家に着いて、ようやく緊張がほどける。
その瞬間に、一気に疲れが出てくる感じがするんです。
特に、営業先から戻ってきて、そのまま一日が終わった日は、余計にそう感じます。
外で話していた時間は、ずっと気を張っている状態でした。
表情や言葉、声のトーン、話す順番。
全部に少しずつ気を配っていた。
それが終わって家に戻ると、ようやく何も考えなくていい時間になる。
だからこそ、体も頭も一気に力が抜けてしまうのかもしれません。
ある日、帰宅してそのまま座り込んでしまったことがありました。
ただ少し休むつもりで座ったのに、気づけばしばらく動けない。
テレビをつける気力もなくて、ただぼーっとしていた時間がありました。
「そんなに疲れてたのかな」
自分でも少し驚きました。
特別に忙しい日だったわけではありません。
でも、電話の本数が多かったり、営業先で少し緊張する場面があったり、
そういう一日だった気がします。
体の疲れというより、気持ちの疲れが大きいのかもしれない。
そう思うようになりました。
営業の仕事は、ずっと人と向き合う仕事です。
電話でも、訪問でも、会話の中で気を使うことが多い。
相手の反応を見ながら、言葉を選びながら進めていく。
その時間が長い分、家に帰ったときに一気に力が抜けるのは自然なことなのかもしれません。
先輩たちも、帰る頃には少し静かな表情をしていることがあります。
一日中忙しそうに動いていた人でも、
退社前には、少しだけ疲れが見える瞬間がある。
その姿を見て、「みんな同じなんだな」と感じることもありました。
家に帰ると動けなくなる理由。
それは、何か特別なことがあったからではなく、
一日中積み重なった緊張が、ようやくほどけるからなのかもしれません。
会社ではずっと、どこかで気を張っている。
だからこそ、安心できる場所に戻った瞬間に、その反動が出る。
最近は、その時間も大事なものなんだと思うようになってきました。
何もせずに少しだけ休む時間。
ただ座っているだけの時間。
それがあるから、また次の日も仕事に向かえるのかもしれない。
そう感じるようになった頃の話です。
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