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上司との会話が重く感じる日

オフィスの机を挟んで、赤茶系のネクタイをした50代の上司が身を乗り出して厳しい表情で話し、椅子に座った若い社員が汗をにじませながら緊張した様子で聞いているアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

営業の仕事をしていると、何気ない会話でも、少しだけ重く感じる日があります。

特別なことを言われたわけではないのに、
なぜか言葉の一つ一つが頭に残る。

そんな日が、時々ありました。

上司と話す機会は、毎日あるわけではありません。

報告のとき。
ちょっとした確認のとき。
たまたま席の近くで声をかけられたとき。

会話自体は短くて、数分もかからないことがほとんどです。

「最近どう?」
「進み具合はどんな感じ?」
「電話の感触は?」

どれも、普通の質問です。
強い口調でもないし、責められている感じもない。

それなのに、その日はなぜか少し重く感じる。

うまく説明できない感覚でした。

ある日の午後、数字の確認をされたことがありました。

「今、どれくらい?」

そう聞かれて、資料を見ながら答える。

言葉に詰まったわけではありません。
ちゃんと状況も説明できたと思います。

でも、話している間ずっと、どこか落ち着かない気持ちがありました。

上司は、ただ静かに話を聞いているだけです。

途中で口を挟むわけでもなく、
特に厳しいことを言うわけでもない。

「そっか」
「もう少しだね」

それだけの言葉なのに、なぜか少し重く感じる。

会話が終わって席に戻ると、
ふっと力が抜ける瞬間がありました。

怒られたわけでもない。
注意されたわけでもない。

それでも、どこか背中に残る感じがする。

営業の仕事は、数字が目に見える仕事です。

だからこそ、会話の中に自然と数字の話が出てきます。

「あとどれくらい?」
「今月はどう?」

それは当たり前のことだと分かっているのに、
自分の中で少しだけ引っかかる日がある。

うまく進んでいないときほど、
その会話が重く感じる気がしました。

別の日、電話の件数について話をしたこともありました。

「最近、件数はどう?」

その質問に答えながら、
自分でも少し足りていないと感じていた部分を思い出していました。

上司は、ただ状況を確認しているだけです。

「無理しすぎなくていいからね」
そんな一言をかけてくれることもある。

優しい言葉のはずなのに、
その日はなぜか胸に残りました。

たぶん、自分の中で焦りがある日だったんだと思います。

思うように進んでいない。
もう少しやらないといけない。

そんな気持ちがあると、
どんな言葉でも少し重く感じてしまう。

周りを見ていると、先輩たちは普通に話しています。

報告をして、少し笑って、また仕事に戻る。
その流れがとても自然です。

自分も、表では同じように振る舞っているつもりでした。

でも、席に戻ってから、
さっきの会話を思い返してしまうことがある。

「もう少し件数を増やした方がいいかな」
「次の訪問、もう一度準備し直そうかな」

そんなふうに、自然と考え始めている。

それはプレッシャーというより、
背中を押されている感じに近いのかもしれません。

上司との会話が重く感じる日。

それは、言葉が強いからではなくて、
自分の中にある不安や焦りが重なっているからなんだと、少しずつ分かってきました。

何も言われなくても、
自分が一番、自分の状況を分かっている。

だからこそ、短い会話でも深く受け取ってしまう。

営業の仕事は、こういう小さなやり取りの中で、
少しずつ自分と向き合う時間が増えていく仕事なんだと思います。

会話が終わって席に戻り、
また電話をかけ始める。

その繰り返しの中で、
少しずつ前に進もうとしている自分がいる。

上司との会話が重く感じる日も、
きっとその一つなんだろうと、
静かに思うようになっていった頃の話です。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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