MENU

売上会議の日が一番緊張する

日中の会議室で売上資料を前に、中央の若い社員が緊張した表情でメモを取り、隣には30代の女性社員と柄物のネクタイをした短髪の男性社員が真剣な顔で資料を見ているアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

営業として働き始めてから、いくつか「少し空気が変わる日」があることに気づきました。

その中でも、特に印象に残っているのが売上会議の日です。

最初は、その会議がどんなものなのかもよく分かっていませんでした。
ただ、朝から少しだけ雰囲気が違うことだけは、なんとなく感じていました。

普段と同じように出社して、席に座って、仕事を始める。
それなのに、どこか落ち着かない空気がある。

声のトーンが少し低いような気がしたり、
話し方が少しだけ真剣に聞こえたり。

理由ははっきり分からないのに、「今日は何かある日なんだな」と自然に感じる、そんな朝でした。

朝礼のあと、上司が会議の準備をしている様子が見えました。

資料を確認して、何かを画面でチェックして、
時々、先輩に小さな声で声をかけている。

その姿を見ていると、いつもより少しだけ張りつめた感じがありました。

自分はまだ会議の中心にいるわけではありません。

それでも、その日だけは自然と意識してしまう。

「売上会議って、そんなに大事なんだな」

そんなふうに思ったのを覚えています。

会議が始まる時間が近づくと、先輩たちの動きも少し変わってきます。

席を立って、資料を持って移動する人。
パソコンの画面をもう一度確認している人。
何かを静かに見直している人。

普段の忙しさとは違う、静かな緊張感のようなものがありました。

その様子を見ているだけで、こちらまで少し落ち着かなくなる。

自分は直接何かを発表するわけでもないのに、なぜか背筋が伸びてしまうんです。

会議が始まっている間、フロアは少し静かになります。

残っている人もいますが、会話は少なめで、電話の声も少しだけ控えめに聞こえる。
なんとなく、全体が様子を見ているような空気でした。

時間が経って、先輩たちが戻ってくる。

そのときの表情を、つい見てしまいます。

いつも通りの人もいれば、少し考え込んでいるように見える人もいる。
特別に何かが起きたわけではないのに、その違いが少し気になってしまうんです。

誰かが静かに席に座って、すぐにパソコンに向かう。
別の先輩は、隣の人と小さな声で話をしている。

その様子を見ていると、会議の内容が気になってしまいます。

何を話していたんだろう。
どんな空気だったんだろう。

でも、そこまで詳しく聞くことはできません。

ただ、その日だけは、フロア全体の空気が少しだけ引き締まっているように感じました。

午後になると、仕事はいつも通り続いていきます。

電話の声も戻ってきて、会話も少しずつ増えてくる。
普段の流れに戻っていく感じがありました。

それでも、どこか余韻のようなものが残っている。

その日一日は、なんとなく気を張って過ごしていた気がします。

自分はまだ新人で、売上の中心にいるわけではありません。

それでも、売上会議という言葉を聞くだけで、少しだけ緊張するようになっていました。

直接何かを言われるわけでもない。
発表するわけでもない。

それなのに、「今日は会議の日だ」と思うだけで、朝から少し気持ちが引き締まる。

その感覚が、不思議でした。

先輩たちにとっては、きっともっと重みのある時間なんだと思います。

数字の話をして、状況を確認して、これからの動きを考える。
そういう大事な時間なんだろうな、と想像していました。

その空気を、少し離れたところから感じている自分がいる。

営業として働いているんだな、と実感する瞬間でもありました。

売上会議の日は、特別な出来事があるわけではありません。

でも、一日を通して、どこか緊張感がある。

その空気の中で仕事をしていると、自然と姿勢が伸びるような気がする。

そんな日が、毎月の中にあることに、少しずつ慣れていっていた頃の話です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

コメント

コメントする

目次