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社内の空気に慣れない1週間

会社の休憩スペースで椅子に座った若い社員が全身の姿で描かれ、コーヒーを手にしながらため息をついている様子を16対9の広角で表現したアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

入社して最初の一週間は、とにかくあっという間に過ぎていきました。

毎日新しいことばかりで、覚えることも多くて、気がつけば一日が終わっている。
そんな感覚の繰り返しでした。

ただ、その一週間を振り返ったとき、仕事そのものよりも印象に残っていたのは、「社内の空気に慣れない」という感覚でした。

特別に厳しいことを言われたわけではありません。
怒鳴られたこともないし、理不尽な扱いを受けたわけでもない。

それでも、どこか落ち着かない気持ちが続いていました。

朝、会社に着いて席に座ると、まず周りの静けさに少し緊張しました。

キーボードの音や電話の音は聞こえるけれど、無駄な会話はほとんどない。
みんなそれぞれの仕事に集中していて、静かに一日が始まる。

その空気の中に入るたびに、自然と背筋が伸びるような感覚がありました。

まだ自分は新人で、何をしていても少し浮いているような気がしてしまう。
そんな気持ちがずっとありました。

仕事中も、常に周りを気にしていました。

このタイミングで声をかけてもいいのかな。
今質問して大丈夫かな。

そんなことを考えながら動いているので、余計に疲れてしまうこともありました。

先輩たちは優しく教えてくれるし、分からないことを聞けばちゃんと答えてくれます。
でも、みんな忙しそうにしているので、何度も話しかけるのは少し遠慮してしまう。

その距離感が、まだうまくつかめていませんでした。

昼休みになると、少しだけ気が楽になります。

同期と話したり、外の空気を吸ったりしていると、ようやく肩の力が抜ける感じがしました。

でも、休憩が終わってフロアに戻ると、またあの静かな空気に包まれる。

それが、一週間ずっと続いていました。

特に印象に残っているのは、夕方の時間帯でした。

少し疲れが出てくる頃なのに、周りの人たちは淡々と仕事を続けています。
電話をして、資料を作って、メールを確認して。

その姿を見て、「みんなすごいな」と思う反面、自分はまだそのペースについていけていない気がしていました。

やることは任されているけれど、まだ一人前とは言えない。
その中途半端な位置にいる感じが、少し落ち着かなかったのかもしれません。

帰りの時間も、どのタイミングで帰るのが自然なのか、まだよく分かっていませんでした。

誰かが帰り始めるのを見てから、なんとなく準備をする。
そんな日が続いていました。

一週間が終わる頃には、体の疲れよりも、気疲れの方が大きかった気がします。

毎日、少しずつ気を張って過ごしている感じでした。

大きな出来事があったわけではありません。
でも、慣れない環境の中で、ずっと周りに気を配りながら過ごしていると、それだけで少しずつ疲れていくんだな、と実感しました。

週末、家に帰ってゆっくりしているとき、ふと一週間のことを思い出しました。

怒られたわけでもないし、特別嫌なことがあったわけでもない。
それでも、「まだ慣れてないな」と感じている自分がいました。

社内の空気に、自分がちゃんと馴染めているのか分からない。

そんな不安が、少しだけ残っていました。

でも同時に、「これが普通なのかもしれない」とも思いました。

最初の一週間なんて、誰でもこんなものなのかもしれない。
そう自分に言い聞かせながら、少しずつ慣れていくしかないんだろうな、と感じていました。

ただ、その一週間は、想像していたよりも長く感じました。

まだ始まったばかりなのに、ずいぶん遠くまで来たような、そんな不思議な感覚が残っていました。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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