
AI生成によるイメージ画像
本来なら、やっと気持ちが休まる時間のはずなのに、最近は少し違う感覚がありました。
目を閉じると、自然と明日のことを考えてしまうんです。
「明日は最初にどこへ電話しよう」
「先週の営業先に、もう一度連絡した方がいいかな」
「朝礼で何か聞かれたら、ちゃんと答えられるかな」
そんなことが、頭の中に静かに浮かんできます。
考えようとしているわけではありません。
むしろ、早く寝たいと思っているのに、
気づくと明日の段取りを組み立てている自分がいる。
布団の中で、明日の一日の流れを、
なんとなく順番に思い浮かべてしまうことが増えました。
朝、会社に着いて。
パソコンを立ち上げて。
メールを確認して。
電話をかけて。
営業先に出て。
戻ってきて、また電話をして。
その流れを、まだ始まってもいないのに、
頭の中で何度もなぞっている。
特に、営業の予定がある前日は、
その傾向が少し強くなります。
「明日はどんな反応をされるだろう」
「ちゃんと話せるかな」
「資料、あの内容で伝わるかな」
「質問されたら、答えられるかな」
そんな小さな不安が、
静かな部屋の中で少しずつ大きく感じられることもありました。
特別な商談があるわけではありません。
大きなプレッシャーがかかっているわけでもない。
それでも、営業という仕事は、
毎日が少しずつ緊張の積み重ねです。
電話一本。
訪問一件。
その一つひとつが、明日に続いていく。
だからこそ、寝る前になると、
そのことを思い出してしまうのかもしれません。
ある日、時計を見ると、
もう眠る時間を過ぎていました。
なのに、頭の中では、
「明日の最初の電話はどこにしよう」と考えている。
ふと我に返って、
「なんで今考えてるんだろう」と思ったんです。
今考えなくてもいいことなのに、
自然と気持ちが仕事に向かっている。
それが、少し不思議でもありました。
学生の頃は、布団に入ったら、
その日のことを少し思い出して、すぐ眠れていた気がします。
次の日のことを、ここまで細かく考えることはなかった。
でも今は、
次の日の準備が、頭の中で始まってしまう。
電話の話し方を思い出したり、
営業先での会話を想像したり、
うまくいかなかった日のことを振り返ったり。
まだ何も起きていないのに、
その場の空気を先に感じてしまっているような感覚でした。
ときどき、少し前の失敗も思い出します。
「この前、言葉に詰まったな」
「あのとき、もう少し落ち着いて話せばよかった」
「もう少し早く準備しておけばよかったかもしれない」
そんな記憶がふっと浮かんで、
明日はうまくやりたいな、と考える。
その気持ちがあるからこそ、
頭の中で何度もシミュレーションしてしまうのかもしれません。
寝る前の静かな時間は、
余計な音が何もない分、考え事がはっきりしてきます。
昼間は忙しくて気づかなかったことも、
夜になると急に浮かんでくる。
「あの先輩、明日また忙しそうだな」
「朝礼で数字の話が出るかもしれない」
「明日も電話の本数を増やさないと」
そんな断片的な考えが、
静かに頭の中を巡っていきます。
「明日も、また一日が始まるんだな」
そんなことを思いながら、
少しだけ気持ちが引き締まる瞬間もありました。
営業の仕事は、毎日同じようで、少しずつ違います。
同じように電話をかけても、
相手の反応は毎回違う。
同じように訪問しても、
空気はその日ごとに変わる。
だからこそ、
明日のことを考えずにはいられないのかもしれません。
完璧に準備ができるわけではない。
それでも、少しでもうまくやりたい。
その気持ちが、
布団の中までついてきてしまう。
目を閉じながら、
「明日は落ち着いて話そう」
「今日は少しでも前に進めたかな」
そんな小さな言葉を、心の中で何度も繰り返していました。
そして気づくと、
まだ眠れていないことに気づく。
体は疲れているはずなのに、
頭の中だけが動いている感覚。
それでも、考えているうちに、
少しずつ意識が遠のいていきます。
でも、最後に頭に残るのは、
やっぱり仕事のこと。
寝る前に明日のことを考えてしまう。
それは、少し疲れている証拠なのかもしれないし、
少しずつ責任を感じ始めている証拠なのかもしれません。
仕事が生活の一部になってきた証拠なのかもしれない。
まだ慣れきっていないからこそ、
気持ちが切り替えきれていないのかもしれない。
そんなふうに、自分の中で理由を探しながら、
静かな夜を過ごすことが増えていきました。
深く考えすぎるつもりはないのに、
自然と頭が仕事の方へ向いてしまう。
その繰り返しが、
少しずつ当たり前になってきているのを感じていました。
やがて、考えがぼんやりしてきて、
いつの間にか眠っている。
でもまた次の日の夜、
同じように明日のことを思い浮かべてしまう。
そんな夜が、
気づけば当たり前になってきていました。
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