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仕事中ずっと気が抜けない

営業先の会議室で、若い営業担当が資料を手にしながら緊張した表情で説明を行い、向かい側に座る取引先の担当者たちが真剣に話を聞いている日中のアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

営業の仕事を始めてしばらく経った頃、気づいたことがありました。

一日が終わる頃には、思っている以上に疲れている。

体を動かしているわけではないのに、どこかずっと気が張っているような感覚がありました。

朝、席に座ってパソコンを開いた瞬間から、なんとなく背筋が伸びます。

電話をかけるときは、声のトーンを意識する。
話す内容を頭の中で整理して、相手の反応を想像しながら言葉を選ぶ。

一件終わると、すぐに次の準備に入る。

その繰り返しが、思っていた以上に集中力を使っているんだと、少しずつ分かってきました。

特に、営業先に出る日は、その感覚が強くなります。

外に出る前から、頭の中で何度も流れを確認します。

どんな話をするか。
どこまで説明するか。
相手がどんな反応をするか。

完璧に準備できるわけではないのに、考えずにはいられない。

移動中も、なんとなく気が休まりません。

電車に乗っていても、次の訪問のことを考えてしまう。
時間を確認したり、資料を見直したり、頭の中で話す順番を組み立てたり。

まだ何も始まっていないのに、少しだけ緊張している自分がいました。

営業先に着いて、建物の前に立ったときが、一番気持ちが引き締まる瞬間です。

深呼吸をするほどではありません。
でも、自然と姿勢が整う。

ドアを開けて、名前を名乗って、案内されて席に座る。

その間もずっと、どこか気を張っている感じがありました。

話している間は、相手の表情を見ながら、言葉を選びながら、
ちゃんと伝わっているかを考えながら進めていきます。

相手が少しでも反応を変えると、「今の説明はどうだったかな」と頭の中で考える。

会話が終わって外に出たとき、ようやく少しだけ力が抜けます。

大きな商談だったわけではありません。
短い挨拶で終わることもあります。

それでも、終わったあとに、どっと静かになる瞬間があるんです。

会社に戻る途中も、気は完全には抜けません。

次に何をするかを考えたり、さっきの会話を振り返ったり。

「あの説明、もう少し短くできたかも」
「もう少し相手の話を聞いた方がよかったかな」

そんなことを考えているうちに、会社に着いてしまう。

席に戻ってからも、すぐに次の仕事が始まります。

電話をかけたり、報告をしたり、資料をまとめたり。
一つ終わっても、また次がある。

気づけば、ずっと同じペースで動き続けていました。

一日の中で、完全に気を抜ける時間が、あまりない。

昼休みは少し落ち着きますが、それでも午後のことをどこかで考えている。
営業先の予定がある日は、特にそんな感じでした。

ある日、外回りから戻ってきたあと、椅子に座ってふっと思ったことがあります。

「ずっと気を張ってたな」

そのとき、肩が少し重く感じました。

特別な出来事があったわけではありません。
ただ、営業先に行って、話をして、戻ってきただけ。

それでも、その間ずっと気を抜いていなかったんだと、自分で気づきました。

先輩たちも、同じように外から戻ってきます。

席に座ると、ほんの一瞬だけ静かになる。
すぐにまたパソコンに向かうけれど、その短い間に少しだけ力が抜けているように見えました。

それを見て、「みんな同じなんだな」と思いました。

営業の仕事は、ずっと何かを考えながら動いている仕事なんだと思います。

電話でも、営業先でも、会話の中でずっと気を配っている。
言葉の選び方や、話すタイミング、相手の反応。

それを一日中繰り返しているから、知らないうちに疲れが溜まっていく。

でも、その疲れは、分かりやすいものではありません。

体が動かなくなるわけでもないし、ぐったりするわけでもない。
ただ、静かに、じわっと溜まっていく感じです。

仕事中ずっと気が抜けない。

それは少し大変なことでもありますが、同時に、それがこの仕事の普通なんだとも感じ始めていました。

まだ慣れきってはいないけれど、
その緊張感の中で一日を過ごすことが、少しずつ日常になっていった頃の話です。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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