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ちょっとした違和感が積み重なっていく

書類を手に悩む若い社員の周りに、職場で感じたさまざまな小さな違和感の場面が思い出のように複数描かれ、少しずつ疲れがたまっていく様子を表現したアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

入社してからしばらくの間、大きな出来事があったわけではありませんでした。

強く怒られたこともないし、理不尽だと感じるようなことも、まだほとんどありません。

それでも、なぜか少しずつ心の中に残っていくものがありました。

それは、とても小さな違和感でした。

最初は、本当にささいなことばかりでした。

会社の中が思っていたより静かだったこと。
先輩たちがいつも忙しそうにしていること。
数字の話が想像以上に多いこと。

ひとつひとつは、特別おかしいことではありません。

営業の会社なら、きっと普通なんだろうな。
そう思いながら、毎日を過ごしていました。

でも、その「なんとなく」が、少しずつ増えていった気がします。

例えば、誰かに話しかけようとしても、少しタイミングを考えてしまう瞬間。
資料を作っていて、正解が分からなくて手が止まる瞬間。
周りの空気を見て、無意識に姿勢を正してしまう瞬間。

どれも、本当に小さなことです。

その場では気にもならないくらいの感覚でした。

ただ、一日の終わりに思い返すと、「なんとなく気を使っていたな」と感じることが増えていました。

ある日の帰り道、ふとそんなことを考えていました。

今日は何かあったかな、と。

特別な出来事は何も思い浮かびません。
でも、なぜか少しだけ疲れている。

体力的にきつい仕事をしているわけではないのに、家に着く頃にはどこかぐったりしている感じがありました。

その理由が、はっきり分からないのが不思議でした。

大きなストレスがあるわけではない。
でも、小さな緊張がずっと続いているような感覚はありました。

会社にいる間は、常に周りを気にしている気がします。

先輩の様子を見て、声をかけるタイミングを考える。
上司が近くに来ると、少しだけ背筋が伸びる。
電話の声のトーンにも気をつける。

そういう細かいことを、無意識のうちに続けていました。

きっと、まだ慣れていないだけなんだと思います。

新しい環境に入れば、誰でも最初は気を使うものですし、それが普通なのかもしれません。

でも、その「普通」が、毎日少しずつ積み重なっていく。

そんな感覚がありました。

ある日、同期と話しているときに、「なんかずっと気張ってる感じあるよね」と、何気なく言葉が出ました。

相手も「分かる」と、小さく笑いながらうなずいていました。

みんな、同じように感じているのかもしれない。
そう思うと、少しだけ安心しました。

でも同時に、これがずっと続くのかな、とも思いました。

まだ始まったばかりなのに、少しずつ慣れてきた部分もあれば、逆に気になることも増えてきた。

会社の空気。
仕事の進め方。
先輩たちの表情。

それぞれが、ほんの少しずつ気になって、頭のどこかに残っていく。

その一つ一つは、決して大きな問題ではありません。

ただ、「なんとなく気になるな」と思う程度のものです。

それでも、それが積み重なっていくと、少しだけ重く感じる瞬間がありました。

帰り道に、ぼんやりと考える時間が増えたのも、その頃だったと思います。

今日はうまくできたかな。
変なことしてなかったかな。

そんなことを思い返しながら、歩いていることがありました。

大きな不安があるわけではない。
でも、心のどこかに小さな引っかかりが残っている。

その感覚が、少しずつ増えていく。

入社してからの日々は、そんな小さな違和感が静かに積み重なっていく時期でもあったんだと思います。

まだ、それが何なのかは分かりませんでした。

ただ、「なんとなく気になること」が、少しずつ増えていった。

そんな毎日でした。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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