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朝起きるのが少しだけ重くなった

朝の光が差し込む部屋で、ベッドに座った若い男性が目をこすりながら少しだるそうな表情を浮かべ、起きるのが少しつらくなってきた様子を描いたアニメ風イラスト。

AI生成によるイメージ画像

入社してしばらく経った頃、ふと気づいたことがありました。

朝起きる瞬間が、少しだけ重くなっている。

ほんの少しの変化でした。
目覚ましが鳴って、すぐに起きられないほどではありません。
ただ、前よりも布団の中にいる時間が少しだけ長くなった気がしたんです。

最初の頃は、目覚ましが鳴ると同時に起きていました。

遅れたらどうしよう、という気持ちもあって、自然と体が動いていたと思います。
まだ生活リズムにも慣れていなくて、とにかく余裕を持って準備をしようとしていました。

でも、少し仕事に慣れてきた頃から、その感覚が変わってきました。

目覚ましが鳴る。
止める。
そして、ほんの少しだけ目を閉じる。

ほんの数分のつもりなんですが、その時間がやけに心地よく感じるようになりました。

「あと少しだけ」

そんなふうに思う瞬間が、増えてきたんです。

もちろん、寝坊するほどではありません。
ちゃんと起きて、準備をして、いつも通り会社に向かっています。

でも、前よりも起き上がるまでに少し時間がかかるようになりました。

ある朝、目覚ましを止めてから、しばらく天井を見ていたことがありました。

「今日も仕事か」

そんな言葉が、ふと頭の中に浮かびました。

特別に嫌な予定があるわけではありません。
怒られるようなことをした覚えもない。

それでも、その一言が自然に出てきたのが、自分でも少し意外でした。

そのまま布団の中で、今日の流れをぼんやり思い浮かべていました。

会社に行って、電話をして、資料を作って、また一日が終わる。
その繰り返しを、頭の中でなぞっていたんです。

学生の頃は、朝起きるのがつらい日はあっても、ここまで仕事のことを考えながら起きることはなかった気がします。

「眠いな」と思うことはあっても、「今日も一日が始まるな」と意識することは、あまりなかった。

でも、社会人になってからは、少し違う。

朝目が覚めた瞬間に、その日のことが頭に浮かんでくる。

まだ体は布団の中にあるのに、気持ちだけが先に動き始めているような感覚でした。

ある日、通勤電車の中で、ぼんやり窓の外を見ていました。

そのとき、「最近ちょっと朝が重いかもな」と、ふと思いました。

疲れているのかな、とも思いました。

慣れない仕事を覚えるだけでも、気を使うことが多い。
一日が終わる頃には、思っている以上に体も頭も疲れているのかもしれません。

夜はちゃんと寝ているつもりでも、どこか気が休まっていない感じもありました。

家に帰ってからも、会社のことを少し考えてしまうことが増えていたからかもしれません。

完全に気持ちが切り替わる前に、また次の日が来る。

そんな感覚が、少しずつ出てきていました。

同期と話していたときにも、似たようなことを言っていた人がいました。

「最近、朝起きるのちょっとつらくない?」

その言葉に、「分かる」と自然に返していました。

特別に大変なことがあるわけじゃない。
でも、なんとなく体が重い感じがする。

そんな感覚を、みんな少しずつ感じているのかもしれません。

それでも、会社に着いてしまえば、いつも通り一日が始まります。

席に座って、パソコンを立ち上げて、仕事に入る。
動き出せば、気持ちも少しずつ切り替わっていきます。

朝のあの重さは、いつの間にか消えている。

だから、深刻なものではないんだと思います。

ただ、ほんの少しだけ変わったことがある。

それは、目覚ましが鳴った瞬間の、あの数秒の感覚でした。

布団の中で、「今日も始まるな」と思うあの時間。

社会人になってから、少しずつ増えてきた、小さな変化のひとつでした。

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この記事を書いた人

27歳の広告営業。
新規・既存営業を担当。
日々の仕事で感じたことを記録しています。

※プロフィール写真はイメージ画像です。

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